樹 高 27m
幹 周 6.9m(現地案内板より)
《無名の大杉》※仮称「権現杉」
湯桶杉と同じぐらいの幹周に見える
撮 影 H16年6月
▲湯桶杉 ▲権現杉
湯桶杉
山上の愛宕神社(藤里毘沙門堂)を参道の下から見上げると、入り口の鳥居の後ろに「智福愛宕神社の大カヤ」と並んでそびえ立つ巨大な木の頭が笠のように見える。「湯桶杉」である。案内板には、「昔、太い枝で湯桶を作ったことによる呼び名という」とあり、境内の裏にもまた巨木があることが書かれている。
目通りよりも上部で大きく枝が張り出し分かれているので貫禄がある。分かれる位置が低ければ白山杉のような木になっていたのかもしれない。
ここに四ツ穴灯籠があった。岩手県には灯籠の火袋が「月」「日」「三ツ穴」となった三ツ穴灯籠は多いが、四ツ穴は珍しいと思う。三ツ穴は三光信仰だと思っていたが、四ツ穴は何を思って造られたのだろうか。
▲藤里毘沙門堂 ▲珍しい四ツ穴灯籠
権現杉(※仮称)
ここが神仏習合していた時代にはどういう扱いだったのかは知らないが、神社だったのならば拝殿の位置にある藤里毘沙門堂の裏は一段高くなっており、本殿のあったろう場所に愛宕神社があり、向かって右に新しい宝物庫が見える。「木造兜跋毘沙門天立像(国重文)」他の宝物が厳重に保管されているのだろう。
▲蔵王権現 ▲愛宕神社 ▲宝物庫
愛宕神社の左脇に並び立っているのが蔵王権現堂で、それを守護するように湯桶杉に負けない7mほどはあろうかという大杉がそびえている。名前は特にないようだ。無名のままにしておくのは惜しい杉なので、ここは仮に「権現杉」と呼びたい。
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